箭弓稲荷神社
箭弓稲荷(やきゅういなり)神社は、埼玉県東松山市の、東武東上線の東松山駅より西へ徒歩3分の地に位置する鎮守社。
戦前の社格は県社で、現在は神社本庁別表神社。
奈良時代の和銅5年(712年)創建。
重文に指定された豪壮な社殿やボタン園がある。
手水舎は1836年建立。東松山市指定有形文化財で、手水鉢(1826年製作)が付指定されている。
拝殿は1840年、幣殿は1835年の建立。国指定重要文化財。
本殿は1835年建立。国指定重要文化財。
三間社流造で、正面は千鳥破風、背面軒唐破風。背面にも軒唐破風があるのは群馬の神社で時々見られる形式。
社殿は本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造。
元宮の本殿は享保年間(1716-1735年)以前の建立。社殿の重文指定に附指定。
記念館は昭和初期の竣工。
箭弓(やきゅう)を野球にかけて、野球のバットやベース型の絵馬が奉納されている。
宇迦之御魂社
末社の宇迦之御魂社(穴宮、団十郎稲荷)は、七代目市川団十郎が箭弓稲荷神社境内に文政4年(1821年)創建。
牡丹園
1300余株の牡丹があり、4月中旬頃より見頃を迎える。
園内には天神社が鎮座する。
明治維新時の神仏分離まで、福聚寺(東松山市本町2-10-10)が当社の別当寺であった。