大天白神社
大天白(だいてんぱく)神社は、埼玉県羽生市の、東武伊勢崎線・秩父鉄道の羽生駅より北東へ徒歩18分の地に位置する鎮守社。
弘治3年(1557年)、羽生城主・木戸忠朝の夫人が安産を願い勧請。
主神は現在は大山祇命だが、以前は宇賀魂命で、明治40年の蔵王権現社合祀で大己貴命、少彦名命を配祀した。
『埼玉の神社』は、当社は日本三社の大天白社で、大天白社は他に長野と九州のみとする(なお、天白社は、長野・静岡から三重にかけて小社が多数分布する)。
境内は、隣接する大天白公園とともに藤の名所。
鏡餅型の石が参道の左右に立つ。
かつては宇賀魂命(稲荷社の祭神)を祀っていたためか、狛狐が前に立つ。
社殿は大正10年建立。
堀田相模守生祠(堀田相模宮)は羽生市指定史跡。
生祠(せいし)とは、功徳のある人間を生存中に祀った社。
当地は宝暦13年(1763年)に佐倉藩の領地となった。
明和8年(1771年)、当時の藩主・堀田相模守正順を祀ったのがこの祠。
大天白公園の藤
大天白公園は、大天白神社の境内と地続きの公園。
下の写真のような通常の藤棚だけでなく、立ち木造の藤も多いのも珍しい(ただし花期が藤棚と比べて遅いらしく、そちらはまだ余り咲いていなかった)。