春日部八幡神社
春日部八幡神社は、埼玉県春日部の、東武野田線の八木崎駅より北へ徒歩5分の地に位置する、春日部の総鎮守。
鎌倉時代の元弘年間(1331-1334年)、春日部氏が鎌倉・鶴岡八幡宮を勧請して創建。境内から隣りの八幡公園にかけては、春日部氏の居館跡とされる。
二ノ鳥居背後の参道中央にはイチョウが生えている。またその後方には、鶴岡八幡宮の神木の枝が飛来し一夜で繁茂したと伝える神木のイチョウがある。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造。
奥の院は平成8年築。
社殿背後の杜には、境内社の祠が多く立つ。
また、当社から隣の春日部稲荷神社にかけては、埼玉県指定天然記念物「中川低地の河畔砂丘群」の浜川戸砂丘である。これは、平安~室町時代に、火山灰由来などの砂が季節風で、利根川の旧川筋に吹き溜められた砂丘で、羽生市から越谷市にかけて分布する。ここ浜川戸砂丘は長さ200m幅50mほどの大きさ。
境内社のうち御嶽社は、鳥居の形状が変則的。
10月の例大祭では、隔年で宮神輿が渡御する。
春日部稲荷神社
春日部稲荷神社は春日部八幡神社の隣に鎮座する。
鎌倉時代、春日部氏が、京都・伏見稲荷大社から勧請して、居館の屋敷神として創建。
一応、春日部八幡神社とは別の、独立した神社なのだが、実質的には八幡神社の境内社のようになっている。
明治維新時の神仏分離まで、近隣の最勝院兼帯普門院、および玉蔵院が当社の別当寺を務めた。