越谷久伊豆神社
越谷久伊豆(こしがやひさいず)神社は、埼玉県越谷市の、東武伊勢崎線の越谷駅より北東へ徒歩16分の地に位置する、越谷の総鎮守。
創建年代は不詳だが、既に平安中期には武士団の尊崇を集めた。
長い参道の奥には神池や社殿が並ぶ。また戦前パラオにあった南洋神社への遥拝殿もある。
第二鳥居の前にも石橋がある。
第三鳥居は、平成7年に伊勢神宮内宮の板垣南御門を移築。
手水舎は国登録有形文化財。
社伝では1675年の建立だが、江戸末期の建立と推測されている。
木造拝殿の前に、RC造の拝殿を昭和39年に接続してある。
本殿は1789年建立。国登録有形文化財。
主祭神は大国主命および言代主命。
神楽殿は明治前期の建立。国登録有形文化財。
境内社
平成16年、パラオにあった官幣大社・南洋神社の鎮座跡地遥拝殿を伊勢神宮古材で建立(奉祝祭にはパラオ大統領も出席)。
南洋神社は第二次大戦終戦時に廃社となったが、その跡地に1997年、小祠として再建された。
祖霊社は平成18年、当神社に有縁の人の先祖の分霊を鎮祭して創建。
祖霊社の幄舎(あくしゃ)は、宮本町佃屋の大野家の蔵(1830年建造)を平成19年に移築改造したもの。
左から稲荷神社、諏訪神社、五前神社、天満宮、三峯社、御嶽神社、八坂神社、の祠7棟が並ぶ。
背後の社叢は越谷市指定名勝。
うち五前神社だけは五間社で少し大きい。
五行思想の木・火・土・金・水の神を祀っている。
神池
池畔には藤などのほか、埼玉県指定旧跡の平田篤胤仮寓跡もある。
池には水神社が浮かぶほか、池畔には御合神社や三峯神社、二荒山神社の祠もある。
藤は推定樹齢200年で埼玉県指定天然記念物。
1837年に下総流山より移植されたもの。
藤が咲く頃、池畔のツツジも見頃となる。
越ヶ谷秋まつり
当社の例祭日は毎年9月28日であるが、それと対応した氏子側の行事として、越ヶ谷秋まつりが三年に一度の10月に催される。この行事は、二日間に渡って鳳輦神輿と人形山車8台が越谷の町を巡行する、比較的大規模なもの。
明治維新時の神仏分離まで、迎摂院(越谷市宮本町2-54)が当社の別当寺であった(隣の天嶽寺ではない)。
当社の隣には天嶽寺がある。