大間野町旧中村家住宅
大間野町旧中村家住宅は、埼玉県越谷市の、東武伊勢崎線の蒲生駅より西へ徒歩14分の地に位置する古民家。
中村家は江戸時代に大間野村(現・越谷市大間野町)の名主を務めた家柄で、大正期に建てられた住宅を建築当初の姿に復元のうえ現地保存。
屋敷林に囲まれた敷地に残る明治~昭和前期の建築物6棟が国の文化財に登録されている。
長屋門は明治19年築で、灰色の鼠漆喰塗り。国登録有形文化財。西半分は前蔵と呼ばれていた。
長屋門の前は、かつては中村家の畑が広がっていた。
主屋は大正3年築で国登録有形文化財。式台付玄関がある。復元の際には新材が多く使用された。
納屋は明治21年築。国登録有形文化財。
房州石で造られた石蔵は昭和初期の築で、「東の蔵」の名で米蔵として使用されていた。国登録有形文化財。
土蔵は明治27年築で国登録有形文化財。生活道具や書類等を保管していた。
土蔵の前にはかつては池があった。またその周辺には屋敷林が残る。
屋敷林内には鎮守の御嶽社(みたけしゃ)が立つ。大正前期築で国登録有形文化財。
越谷市は、中村家という同名の家柄の旧宅を市内2ヶ所で公開している。このページで紹介している大間野村の名主だった中村家と、東方村の名主だった中村家である。