不動ヶ岡不動尊(総願寺)
不動ヶ岡不動尊(総願寺、總願寺)は、埼玉県加須市の、東武伊勢崎線の加須駅より北西へ徒歩25分の地に位置する、真言宗智山派の寺院。正式には玉嶹山不動院總願寺。
平安時代の長暦3年(1039年)、上流の吉見領に祀られていた不動明王像が洪水で当地に漂着、住民が祀った。そして江戸初期の元和2年(1616年)、その別当寺として総願寺が創建。
成田山新勝寺、高幡不動金剛寺とともに関東三大不動の一つに数えることもある。
山門は明治23年建立。
不動堂の本尊は不動明王。1844年建立で加須市指定有形文化財。
大日堂(本堂)は江戸末期の建立。
総願寺は本来は不動堂の別当寺であり、その本尊は大日如来である。
鐘楼の天井には火消しのマトイが描かれている。
黒門は、江戸末期(伝・1842年)に建立された行田市・忍城の北谷門を、明治22年に移築。加須市指定有形文化財。
主な年中行事
当寺の有名な行事としては、2月3日の節分会と9月28日の秋季大祭がある。
当寺の節分会鬼追い豆まき式は400年の歴史があるとされ、近隣の寺社の中では大規模な豆まきをすることで知られる。
また当寺の秋季大祭では火渡り式が行われるが、寺院ながら真言・天台系の山伏ではなく、木曾御嶽教の行者が先達を務める。