騎西城跡
騎西城跡は、埼玉県加須市の、東武伊勢崎線の加須駅より南へ車5分の地に位置する平城。
別名は私市城、根古屋城、山根城。
築城時期は不明。康正元年(1455年)に上杉氏の拠点となり、古河公方勢に攻められたのが初出の記録。
戦国末期には北条氏の支配下にあったが、天正18年(1590年)の北条氏滅亡後は松平康重が入城。
慶長7年(1602年)以降は大久保氏が入って騎西藩主となるが、氏は寛永9年(1632年)に美濃加納城へ移封となり、騎西城は廃城となった。
遺構は土塁などが僅かに残るのみだが、模擬天守が建てられている。
RC造の模擬天守(現・郷土史料展示室)は、昭和50年に婦人会館として開館。
騎西城には史実では天守閣は無かった(ゆえに「模擬」)。
なお、この位置は騎西城の外堀跡で、本丸跡は約300m北であるが遺構は無い。
遺構として唯一残るのが、この天神曲輪の土塁。
加須市指定史跡。
騎西城には石垣は無かった。