岩槻久伊豆神社
岩槻久伊豆神社は、埼玉県さいたま市の、東武野田線の岩槻駅より北東へ徒歩19分の地に位置する鎮守社。
岩槻の総鎮守で、戦前の社格は県社。
欽明天皇の代(539-571年)、出雲より土師氏が当地へ移住するに際して出雲より久伊豆明神を勧請して創建。室町時代の長禄元年(1457年)に太田道灌が岩槻城を築いた際、当社を岩槻城の鎮守とした。なお、当社の境内は、明治維新の廃城前は城内の新正寺曲輪であった。
長い参道の奥には社殿のほか、日本庭園や放生池も備え、孔雀や鶏も飼育されている。
拝殿は大正4年建立。平成26年、前面に向拝が付加された。
本殿は明治15年建立。
神楽殿は大正4年建立。絵馬も奉納されている。
旧社務所は大正15年建立。現在は隣に新社務所がある。
これらの他、榛名神社などの境内社がある。
孔雀は昭和13年に朝香宮より下賜された3羽の子孫が殖えたもので、現在は約20羽。
境内にはそのほか、鶏が放し飼いにされている。
例大祭
当社の例大祭は春秋に行われる。春季例大祭は4月19日で、厳かに神事が執り行われる。
秋季例大祭は10月19日で、神事に加え、岩槻黒奴の奴振りが奉納される。黒奴の奴振りは江戸時代、当社の祭礼行列において、宮神輿を先導した練行列。