浦和くらしの博物館民家園
浦和くらしの博物館民家園は、埼玉県さいたま市の、JR武蔵野線の東浦和駅より北東へ徒歩25分の地に位置する古民家園。
江戸~大正期に建造された古民家など大小計8棟を、旧浦和市域より移築・公開している。
高野家は浦和宿の岸町7丁目で煎餅を製造販売する商家だった。家屋は安政年間(1855-1860年)の築で、傘製造の池田家から明治40年頃に高野家が買取。現在移築されているのは住宅のうち中山道に面した店舗兼作業場の部分で、かつてはこの背後に住居が続いた。さいたま市指定有形文化財。
綿貫商店は浦和宿の常盤2丁目で肥料荒物商などを営んだ。中山道に面した塗屋造の店蔵が移築されており、かつては裏座敷などが続いた。明治21年の大火で焼失を免れた建物で、さいたま市指定有形文化財。
丸山稲荷社は西堀氷川神社(桜区西堀)の境内末社であった。1738年建立。
野口家は大谷口村(南区大谷口)にあった安楽寺の住職を代々務め、この建物も寺の庫裏であった。明治元年の安楽寺廃寺以降は野口家の主屋となった。1858年頃の竣工でさいたま市指定有形文化財。
武笠家は緑区三室の農家であった。この長屋門は江戸後期の建築でさいたま市指定有形文化財。
蓮見家は緑区井沼方の農家であった。住宅は18世紀前半の築で、市内では現存最古の民家。さいたま市指定有形文化財。
緑区三室の中島家にあった、穀類貯蔵用の板倉。江戸後期の建築。
大正8年に栃木県小山市で干瓢問屋の倉庫として建造され、昭和31年に浦和市農協の三室支所に移築されて米穀倉庫に利用された。大谷石土蔵造で国登録有形文化財。