三学院
三学院(さんがくいん)は、埼玉県蕨市の、JR京浜東北線の蕨駅より西へ徒歩15分の地にある、真言宗智山派の寺院。正式には金亀山極楽寺三学院
平安時代の長徳4年(998年)創建。一説に、三学坊なる修験寺院だったとも言う。江戸時代は関東十一談林の一つとして学僧を輩出した。
境内は市街地ながら多くの堂宇が立ち並び、大寺の風格が漂う。
惣門は明治26年建立。
地蔵堂は平成13年建立。
地蔵堂には、子育地蔵や六地蔵とともに、目疾(めやみ)地蔵がある。これは目に味噌を塗ると眼病が治癒または予防できるというもの。
仁王門は江戸初期の建立。天井には龍が描かれている。
水舎は昭和59年建立。
鐘楼は昭和3年建立。
三重塔は平成10年建立。最近まで檜皮葺を維持していたが、現在は銅板で葺き替えられている。
RC造の本堂は昭和46年建立。
本尊は十一面観音。
埼玉県知事公舎の応接室(昭和初期竣工)が移築されている。
弁天堂は昭和52年建立。
弁天堂の背後には池や庭園が整備されている。
舎利殿(玄奘三蔵堂)は平成2年建立。三蔵法師の頂骨が納められている。裏には平和観音像が立つ。
JR蕨駅近くに位置する旧中山道蕨宿には他に、和楽備神社や蕨市立歴史民俗資料館本館・分館(旧金子家住宅)などがある。