足利織物記念館
足利織物記念館は、栃木県足利市の、JR両毛線の足利駅より東へ徒歩14分の地に位置する、明治時代の足利の織物産業を今に伝える近代化遺産。
足利織物記念館には木村織物の事務棟と工場棟のほか、創業家の住宅も保存されている。
旧木村織物事務所棟は明治44年竣工で木骨石造。栃木県指定有形文化財。
ホール棟は旧木村織物工場棟。明治25年竣工。栃木県指定有形文化財
住宅棟
事務所棟とホール棟の東隣りにある住宅棟は明治29年竣工の旧木村家住宅。木村家は木村織物の創業者であった。通常は門外から外観をうかがうことができるのみだが、秋の「文化財一斉公開」事業で門内が公開される。
煉瓦塀に囲まれて、主屋や土蔵2棟などが立つ。通常は門内は非公開。
足利の織物産業
足利は奈良時代から織物の記録が残り、江戸時代には足利織や足利織物として全国に知られていたという。明治中期頃よりは絹織物に注力し、輸出の増大も図った。また銘仙では伊勢崎、秩父、八王子、桐生とともに五大産地の一つとされた。
現在では市内に足利織物伝承館が設けられ、資料の展示や体験教室などを提供している。