下野国一社八幡宮
下野國一社(しもつけのくにいっしゃ)八幡宮は、栃木県足利市の、東武伊勢崎線の野州山辺駅より東へ徒歩7分の地に位置する神社。戦前の社格は県社。
平安時代の天喜4年(1056年)、源頼義・義家が前九年の役に際し、戦勝祈願のため石清水八幡宮を勧請して創建。異伝として、延喜3年(903年)の創建とも言う。古くは足利荘八幡宮と呼ばれ、また下野国第一の八幡宮として下野国一社八幡宮や一国一社八幡宮とも称された。
また境内社の門田稲荷神社は日本三大縁切稲荷の一つを名乗る。
一ノ鳥居(銅造鳥居)は江戸後期の1792年の建立で、足利市指定文化財。
なお、この背後にあった市指定文化財のクロマツは枯死し、切株のみ残されている。
拝殿及び幣殿は江戸中期の明和年間(1764-1772年)建立。足利市指定文化財。
本殿は江戸後期の1814年建立。壁面には多くの彫刻がはめ込まれている。栃木県指定有形文化財。
門田稲荷神社
下野国一社八幡宮の境内社である門田稲荷神社は、京都・伏見稲荷大社、東京・榎木稲荷と並んで日本三大縁切稲荷だと称している。
下野国一社八幡宮とは地続きだが、それとは別に大通りから独立した参道も有する。
八坂神社の社殿内には2基の宮神輿が収められており、ガラス越しに拝観できる。
穴あき柄杓は、水のように悪縁が抜け落ちるようにとのことのようだ。
境内には宝物館もあり、春秋の大祭と、秋の足利市の文化財一斉公開日に公開される。