高砂天祖神社
高砂天祖神社は、東京都葛飾区の、京成本線の京成高砂駅より西へ5分の地に位置する鎮守社。
中世、当地が葛西御厨だった頃、領主が勧請したと伝える。大きな神社ではないが、社殿は端正で整っている。
社殿は神明造をベースとした権現造で、昭和36年建立。
東京・千葉の県境付近には、下屋を設けた神社本殿が濃密に分布するが、これもその一つ。また、脇障子が付された神明造の本殿であるという点でも若干珍しい。
東京23区では珍しくなった火の見櫓も残る。
例大祭
高砂天祖神社の例大祭は10月中旬頃で、隔年で本社神輿が渡御する。
本社大神輿は製作年不明。頂に擬宝珠を載せる。
中神輿も、大神輿とは別行動で渡御する。こちらも頂に擬宝珠を載せる。
明治維新時の神仏分離までは、観蔵寺(葛飾区高砂5-5-2)が当社の別当寺であった。
京成高砂駅の反対側には崇福寺がある。