上田端八幡神社
上田端八幡神社は、東京都北区の、JR山手線の駒込駅より徒歩8分の地にある、上田端の鎮守。鎌倉幕府成立前後の文治5年(1189年)、源頼朝が奥州合戦で奥州藤原氏を滅ぼした帰路に当地に駐留し、鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請して創建。
なお、田端地区は旧上田端村と旧下田端村で成り、下田端の鎮守は田端八幡神社で、創建伝承も当社とほぼ同じである。
社殿は戦後の再建だが、本殿と拝殿を繋ぐ廊下は黒ボク(富士山の溶岩)に囲まれた特徴的な構造。また、境内社白鬚神社の石祠の形も特徴的。
本殿と拝殿を繋ぐ廊下は黒ボク石(富士山麓から採取された、溶岩の固まった石で、富士塚や、小祠・石碑・狛犬の基礎部分によく使われる)に囲まれており、珍しい。
境内社の白鬚神社は比較的大型の石祠で、その屋根はまっすぐな石板で流造に似せた、変わった造りをしている。制作時期は『北区史』でも不明としている。
初詣
初詣では、元日の昼間すら参拝者は少なかった。
上田端八幡神社の例大祭は8月中旬。
明治の神仏分離までは、隣の大龍寺が別当寺であった。