与楽寺
与楽寺は、東京都北区の、JR山手線・京浜東北線の田端駅南口より南へ徒歩4分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。正式には宝珠山地蔵院与楽寺。
平安時代に弘法大師空海(774年-835年)によって創建されたと伝える寺で、現在は新義真言宗に属する豊山派の寺院であるが、江戸時代は古義真言宗に属する京都の仁和寺の関東末寺の取締役寺であった。
堂宇は第二次世界大戦で戦災焼失し、戦後の再建(ただし後述のように、霊堂は戦前のものの可能性がある)。
山門は2017年建立。
阿弥陀堂と本堂は繋がっており、その間にもう1棟仏堂がある(名称は不明)。
資料によると、戦前の堂宇は2度の空襲で焼失しているようなのだが、このRC造の霊堂は、デザイン的に見て戦前のものの可能性がある。
そして、昭和8年刊行の『滝野川町誌』に掲載されている当寺の写真において、この霊堂に当たる位置の堂の屋根の先が若干写っているのだが、現在の霊堂のものと一致しているように見える。
この霊堂の脇に立っている関東大震災の記念碑が大正13年のものなので、霊堂もこの頃のものかもしれない。
与楽寺の近くには東覚寺 & 田端八幡神社がある。