広尾神社
広尾神社は、東京都港区の、東京メトロ日比谷線の広尾駅より東へ徒歩4分の地に鎮座する稲荷社。慶長年間(1596-1615年)に創建。
第二次世界大戦の戦禍を免れたため、戦前の社殿が残り、うち拝殿には高橋由一の描いた天井絵が残る。
社殿は、拝殿・幣殿・本殿で構成された権現造。拝殿は江戸後期の1847年、本殿は大正14年の築。
拝殿の天井には、日本初の洋画家と言われる高橋由一(1828-1894年)が、洋画を学ぶ前の1847年に描いた墨龍図が残されており、港区指定有形文化財となっている。
大正期から昭和初期にかけて建てられた神輿蔵が数棟残っている。そのほか手水舎が昭和15年頃の築。
例大祭
広尾神社の例大祭は9月上旬。氏子地域は渋谷区の広尾と港区の南麻布に跨がり、一部の氏子町会は白金氷川神社や渋谷氷川神社の二重氏子となっている。当社の例大祭は例年、渋谷氷川神社の例大祭と重なるため、二重氏子の元広尾町会の神輿は両社に宮入渡御する。
近くには有栖川宮記念公園などがある。