東京都庭園美術館
東京都庭園美術館は、東京都港区の、東京メトロ南北線・都営三田線の白金台駅より南西へ徒歩6分、またはJR山手線・東急目黒線の目黒駅より北東へ徒歩7分の地に位置する都立美術館。
皇族・朝香宮鳩彦王(1887-1981年)の邸宅として建てられ、戦後は首相公邸や迎賓館を経て東京都の所有となり美術館として公開された。
朝香宮鳩彦王はフランス留学中にアール・デコ様式に感化され、この様式で自邸を建てた。現在、本館、正門、倉庫、自動車庫、茶室、土地が国の重要文化財に指定されている。なお、「土地」とは具体的には「池や鉄筋コンクリート塀を含む宅地」である。
正門は国指定重要文化財。昭和8年頃の竣工で、東西脇門及び鉄製扉付、東西袖塀が附属する。
券売所は昭和8年頃に門衛所として竣工。重文の正門に附指定されている。
本館は昭和8年竣工のアール・デコ建築で国指定重要文化財。南側には煙突も立つ。
昭和8年頃竣工の供待所は重文の本館に附指定されている。
昭和8年頃竣工の自動車庫は国指定重要文化財。洗場が附属する。
昭和8年頃竣工の倉庫は国指定重要文化財。
新館は平成25年竣工。
芝庭への入口となる「内庭境門及び塀」は重文の本館に附指定されている。
本館の南側に広がる芝庭は朝香宮邸時代からのもの。
西洋庭園は、第二次大戦前は宮内省の官舎があった跡に、戦後に整備。
日本庭園は朝香宮邸時代からのもの。
日本庭園に配されている茶室の光華(こうか)は国指定重要文化財。昭和11年上棟。
光華の茶席は小間、広間、立礼席の三席がある。屋内は通常は立礼席(写真手前)のみ立入り可だが、その奥の広間も定期的に立入り可となる。
光華の近くには防空壕跡も残る。
秋の紅葉ライトアップ
秋の紅葉の季節には、庭園が夜間公開のうえライトアップされる。この行事に関する詳細は「東京都庭園美術館 紅葉ライトアップ」の記事を参照。