三宝寺
三宝寺(三寶寺)は、東京都練馬区の、石神井公園の三宝寺池近くにある、真言宗智山派の寺院。西武池袋線の石神井公園駅からは徒歩19分。
室町時代の応永元年(1394年)創建で、道場寺と隣り合う。
比較的大きな寺院で、文化財の山門や、新しい木造の多宝塔、勝海舟邸から移築した長屋門などがある。
山門は、将軍徳川家光が潜ったので御成門の名があるが、現在の門は江戸後期の1827年再建。練馬区登録有形文化財。
御成門を直進すると本堂へと続く。参道の左脇には大黒堂兼地蔵堂がある。昭和59年築。
大黒堂兼地蔵堂は昭和59年建立。
本堂前の手水舎は、屋根は方形だが平面は八角形で、若干変則的な形状。
本堂は昭和28年建立。
鐘楼は昭和48年建立。屋根の前後に軒唐破風があり、彫刻も凝っている。
通用門は、もともと墨田区の本所にあった旧勝海舟邸の表門(長屋門)を、練馬区旭町を経て昭和35年に現在地に移築したもの。
八十八ヶ所お砂踏霊場は四国八十八ヶ所霊場の各札所の砂を埋めた霊場で、その砂を踏むことで実際に遍路をしたのと同じ利益があるというもので、八十八の石碑が林立する。また、火伏稲荷大明神の祠がある。
奥ノ院大師堂は昭和48年建立。
根本大塔は、平成8年建立の木造多宝塔。
根本大塔の裏には、平和観音と観音堂がある。
明治の神仏分離までは、石神井氷川神社や三宝寺池厳島神社の別当寺であった。
なお、石神井公園一帯の見所には他に禅定院、道場寺、旧内田家住宅・石神井公園ふるさと文化館、石神井氷川神社、三宝寺池厳島神社などがある。