萬福寺
萬福寺は、東京都大田区の、都営浅草線の西馬込駅より北東へ徒歩11分の地に位置する曹洞宗の寺院。
正式には慈眼山無量院萬福寺。
建久年間(1190-1199年)、梶原景時により密教寺院として大井村丸山に創建。天文3年(1534年)。元応2年(1320年)に現在地に移転。天文3年(1534年)、曹洞宗に改め中興。
寺観は整っている。
山門は江戸期の建立で、都区部では珍しい茅葺き。なお、山門の脇には閻魔像を安置した閻魔堂がある。
山門を潜ると、左の男坂と右の女坂に分かれる。男坂の先には平成10年建立の中門(無量門)が、女坂の先には鐘楼門がある。
女坂の先にある鐘楼門は、明治33年建立の鐘楼を移築改造。
本堂は平成17年の建立。宝暦年間(1751-64年)に建立された旧本堂の部材を一部利用している。
本尊は三国伝来の阿弥陀三尊。
本堂背後の開山堂兼納骨堂はRC造で昭和6年建立。
摩尼輪堂は平成10年建立。
摩尼輪堂内には、六角輪蔵風のもの(経典ではなく厄除地蔵菩薩像と四天王像を配置)が収められている。
開基・梶原景時の墓と伝わる場所の一つ。
景時は正治2年(1200年)に現・静岡県内で戦死した。
近くには長遠寺 & 馬込八幡神社がある。