喜多見氷川神社
喜多見氷川神社は、世田谷区の、小田急小田原線の喜多見駅より南東へ徒歩17分の地に位置する鎮守社。
奈良時代の天平12年(740年)創建で、かつては多摩川岸近くに鎮座していたと伝える。16世紀末に当地の領主となった江戸家(桓武平氏江戸家は最初に江戸城を築いた一族で、江戸時代に喜多見家に改姓)が復興・崇敬した。
社殿は比較的新しいものの端正な姿で、境内は整っている。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造。平成2年築の端正なもの。
覆屋内に収められた七つ宮は稲荷神社・天神社・大山祇神社・月讀神社・出雲神社・大鳥神社・祖霊社の7社を祀る。7棟の一間社の小祠を連結して十三間の1棟とした複合社殿(寺社建築において間(けん)とは柱の間の数)。
立石大神は付近より出土した男性器型の石棒を祀ったもの。
喜多見氷川神社の例大祭は10月下旬で、毎年、宮神輿が氏子地域を巡行する。
喜多見氷川神社に隣接しては慶元寺がある(なお、慶元寺は当社の旧別当寺ではない)。