世田谷観音寺
世田谷観音寺は、世田谷区の、東急田園都市線の三軒茶屋駅より南東へ徒歩14分の地に位置する、天台宗系の単立寺院。
事業家が昭和26年に創建した比較的新しい寺院だが、由緒ある建物や仏像などが移されている。
小田原藩代官屋敷であった本坊、京都六角堂を模した不動堂、金閣寺を模した阿弥陀堂、華頂宮持念仏堂であった特攻観音堂などの諸堂が並ぶ。
本坊は旧小田原藩代官屋敷。
仁王門は中野家より移築されたもので、かつては六角堂の拝殿であった。
仁王門前の一対の鉄製の狛犬は、清(中国)で1691年に奉納されたもの。
本堂(観音堂)は中野家より移築。入口の龍神は福井城にあったものの復元。
本尊は聖観音。
本堂入口の上方に掛けられた龍神は、福井城にあったものの復元。
特攻観音堂は旧華頂宮持念仏堂。特攻隊員4615柱の英霊を祀る。
三階建の阿弥陀堂は二条城より移築したものといい、金閣を模しているという。
六角堂(不動堂)は京都の六角堂を模している。中野家より移築したもので、現在の仁王門はかつては六角堂の拝殿であった。
鐘楼は石薬師寺より移築。梵鐘は奈良・極楽寺のものだった。
世田谷観音寺の近くには西澄寺がある。