勝光院
勝光院は、世田谷区の、東急世田谷線の上町駅より北西へ徒歩6分の地に位置する、曹洞宗の寺院。
室町時代の建武2年(1335年)、臨済宗の龍鳳寺として創建。天正元年(1573年)に曹洞宗の勝光院に改められ、同19年には徳川家康から朱印状も下賜された。
境内は禅寺らしい佇まいとなっている。
観音堂(浄聖殿)は、豪徳寺にあった井伊墓参休憩所を善養院仮本堂を経て大正期に移築したとする資料もあるが、新しく見えるので建て替えられたか。
本堂は江戸末期の1834年築。
大庫裏は新しい(見えないが、大庫裏の北西奥にある庫裏は1833年築)。
茅葺きの書院は1823年の築で世田谷区指定有形文化財。本堂と大庫裏の間からガラス越しに窺える。
勝光院は世田谷吉良家の菩提寺で、その墓所は世田谷区指定史跡となっている。吉良家は清和源氏である足利氏の支族で、うち世田谷吉良家は当地に土着し、江戸時代は旗本であった。