新宿区南部の近代建築
新宿区の南部の近代建築・近代和風建築(戦前建築)を紹介。寺社についてはRC造のもののみを扱う。
新宿区のその他の地区における近代建築については、以下のページを参照。
新宿御苑
新宿御苑は、新宿区と渋谷区にまたがって存在する大庭園だが、主要部分は新宿区区内にある。
戦前建築としては、台湾閣(東京都選定歴史的建造物)、旧洋館御休所(国指定重要文化財)、旧大木戸門衛所、旧新宿門衛所が残る。当園に関する詳細は新宿御苑の記事を参照。
明治神宮 外苑
明治神宮の外苑は新宿区と港区にまたがって存在するが、主要部分は新宿区内である(ただし、隣の明治記念館は港区内)。
外苑内の戦前の建築としては、聖徳記念絵画館(大正15年竣工、国指定重要文化財)、神宮球場(大正15年竣工、いずれ解体予定)がある。また、奄美の高床式倉庫が建国記念文庫として移築されている。
詳細は明治神宮外苑の記事を参照。
太宗寺
太宗寺では、第二次大戦の空襲で不動堂と閻魔堂以外の堂宇は焼失したが、うち閻魔堂はRC造であり、戦前の写真とも姿形が一致する。
太宗寺についての詳細は太宗寺の記事を参照。
慶應義塾大学 信濃町キャンパス
慶應義塾大学の信濃町キャンパスは、医学部及び附属病院の地。戦前建築としては、大正15年竣工の北里記念医学図書館、昭和4年竣工の予防医学校舎がある。
伊勢丹 新宿本店
現在の伊勢丹新宿本店の本館は、大正15年竣工の旧ほてい屋(角地部分)と、昭和8年竣工の旧伊勢丹新宿本店を合体させたもの。東京都選定歴史的建造物。
市谷の杜 本と活字館
「市谷の杜 本と活字館」は、大正15年に秀英舎の第一工場営業所として建てられ、後身の大日本印刷市谷工場の施設を経て、令和3年に印刷に関する博物館として整備公開。
JR旧御所隧道・新御所隧道
JR中央線の旧御所隧道は明治28年竣工のレンガ隧道。その隣の新御所隧道は昭和4年竣工RC造隧道。
東京メトロ丸ノ内線四ツ谷駅のホームから見ることができる。
学習院初等科
学習院初等科の校舎・本館は昭和15年の、門衛所は明治32年の竣工。
赤坂迎賓館に隣接するが、赤坂迎賓館は港区内。
東京若葉キリスト教会
東京若葉キリスト教会の聖堂は、昭和23年にヴォーリズの設計で竣工。新宿区認定の地域文化財。
(戦後建築なのでエリアガイドには不掲載。)
四谷ひろば
四谷ひろばは、昭和11年竣工の旧四谷第四尋常小学校。
旧四谷第五小学校
旧四谷第五小学校の校舎は、震災復興小学校の1つとして、昭和9年竣工。旧四谷第五尋常小学校。
この「四谷」というのは、昭和22年に牛込区・淀橋区として合併して新宿区となる際に消滅した、旧四谷区のこと。
最高裁判所長官公邸
最高裁判所長官公邸は昭和3年竣工。旧馬場家牛込邸として住宅と土地が国指定重要文化財となっており、それに庭門、正門、塀、石垣が附指定されているが、非公開。
(エリアガイドには不掲載。)