東運寺
東運寺は、東京都杉並区の、東京メトロ丸ノ内線の方南町駅より南へ徒歩5分の地に位置する、浄土宗の寺院。山号は念仏山。
安土桃山時代の天正元年(1573年)、安寿と厨子王の守り本尊「身代り地蔵尊」を奉じて念仏堂を開創。大正11年、台東区の入谷にあった、慶安4年(1651年)創建の東運寺と合併し、念仏山東運寺となった。
本堂屋根に釜が乗っているので釜寺の異名がある。
山門は、港区芝にあった一関藩主田村家下屋敷の脇門が、明治末期に三井家の所有となって如庵の門に用いられ、昭和30年に当寺に移されたもの。
本堂は第二次大戦で焼失し、昭和27年に再建。
本尊は阿弥陀如来。
創建伝承の安寿と厨子王の守り本尊「身代り地蔵尊」は、僧侶の姿で現れ、山椒太夫に釜茹でされそうになった厨子王を救ったと伝える。この伝説にちなみ、屋根には江戸時代に難民救済に用いられた大釜が乗る。