阿伎留神社
阿伎留(あきる)神社は、東京都あきる野市の、JR五日市線の武蔵五日市駅より南西へ徒歩15分の地に位置する、五日市の鎮守。
創建年代は不詳だが、平安時代の元慶8年(884年)に神階を受けた記録が国史に残されている。
祭神は味耜高彦根神など4神。
境内には戦前に完成した社殿が並び、神輿庫には合計8基の六角神輿が並ぶ様を見ることができる。
表参道の正面奥に見えるのは神楽殿。
神楽殿は昭和3年建立。
拝殿は明治21年建立で、向拝は大正4年に増築。二連千鳥破風が付いた少し変則的な形状となっている。なお、拝殿と本殿を繋ぐ幣殿は大正4年建立。
本殿は明治21年建立。
大鳥神社の創建は寿永2年(1183年)。社殿は江戸後期の1831年建立。
これらのほか、稲荷神社、祓戸神社、占方神社、末社六社合殿といった境内社がある。
神輿
当社の神輿は、前代と今代の本社大神輿、本社中神輿、町会の子供神輿5基、合計8基が全て六角神輿であり、境内の神輿庫に並んでいるのをガラス越しに見ることができる。これだけ六角神輿が並ぶのは、六角神輿が大量にある北陸地方を除けば、珍しいと思われる。
当社の例大祭(五日市祭)は曜日に関わらず9月28~30日に固定して行われるが、前代の本社大神輿を除く7基が毎年渡御する。
今代(三代目)の本社大神輿は昭和56年製作の六角神輿。
前代(二代目)の本社大神輿は1842年(江戸後期)製作の六角神輿。なお、初代は現存しない。
本社中神輿は五日市中学校の生徒が担ぐ。平成18年製作の六角神輿。
町会の子供神輿計5基も六角神輿。