深大寺
深大寺は、東京都調布市の、京王線の布田駅より北へ徒歩26分に位置する天台宗の名刹。
奈良時代の天平5年(733年)、法相宗の寺院として創建し、平安時代の貞観年間(859-877年)に天台宗に改めた。
広大な神代植物公園を背後に控え、国分寺崖線沿いにあるため水が豊富で山寺の風情が漂い、門前には名物の蕎麦屋が集う。
深大寺一帯は蕎麦の名所で、門前には深大寺そばを商う蕎麦屋が並ぶ。
山門は1695年建立。調布市指定有形文化財。
本堂は大正8年築。本尊は阿弥陀如来。本堂前に立つ常香楼(香炉)は1833年築。
元三大師堂は幕末の1867年築。河鍋暁斎の天井絵がある。
開山堂は昭和58年に奈良時代の様式で建立。
不動堂は明治17年築。
深沙堂(深沙大王堂)は昭和43年築。中に安置されている宮殿は1673年建造と推定され調布市指定有形文化財となっているが非公開。
堂の背後には、深大寺の発祥に関わる泉がある。
釈迦堂は昭和51年築でRC造。
旧庫裏保存棟は1867年築。
深大寺と直接は関係ないが、茅葺きの水車小屋が深大寺近くに再現されている [地図]。
当寺で3月3~4日(日程固定)に行われる「深大寺だるま市」は、日本三大だるま市の一つだと称している。
明治維新の神仏分離までは、当寺は青渭神社(深大寺元町5-17)や池ノ上神社(深大寺町595)の別当寺であった。