旧ヤマジュウ田村家住宅
旧ヤマジュウ田村家住宅は、東京都福生市の、JR青梅線の福生駅より西へ徒歩7分の地に位置する明治期の古民家で、市が一般公開している。
この田村家は、少し西にある田村酒造場の田村家から明治35年に分家し、屋号を仐(ヤマジュウ)として明治44年に福生郵便局を開設し、後には電報電話や電話交換業務も手掛けた。
主屋は田村本家の建物(明治10年築)を明治35年に移築したもの。国登録有形文化財。
西土蔵は明治37年、東土蔵は明治44年の築。ともに国登録有形文化財。西土蔵には生活道具類などが、東土蔵には郵便局の道具類などが収納されていた。
道路向かいには田村家が明治44年に開設した当初の福生郵便局の局舎が残り、現在は韓国系のキリスト教会が使用している。
当家が分家した田村家本家の酒造業(田村酒造場)は現在も近くに残り、こちらも5点が国登録有形文化財となっている。敷地外からは良く見えないが予約制で公開している。
近くには清岩院などがある。