片倉城跡
片倉城跡は、東京都八王子市の、JR横浜線の片倉駅より西へ徒歩3分、または京王高尾線の京王片倉駅より南へ徒歩6分の地に位置する中世の平山城。
大江氏またはその後裔の長井氏の城郭とされる。室町初期の15世紀以降に築城され、16世紀に廃城となったと推定されている。
東京都指定史跡であり、片倉城跡公園として整備されている。
手前に流れるのは湯殿川。片倉城は、北側には湯殿川が、南側には兵衛川が流れる丘陵上に築かれている。
城の北側の麓には小規模な池がいくつかある。
本丸直下の腰郭には住吉神社が鎮座する。片倉城主・長井道広が、応安5年(1372年)に城の鎮守として大阪・住吉大社を勧請し創建したと伝える。
本丸(主郭、東郭)は本丸広場として整備されている。
空堀で隔てられた二の丸(西郭)も、二の丸広場として整備されている。
藤
片倉城跡は各所に山藤が茂り、4月下旬~5月初旬の頃には花を咲かせる。
なお、二の丸には藤棚もあるが、これは今ひとつ。
菖蒲田
城の北麓には菖蒲田が設けられており、6月上旬頃にハナショウブが見頃となる。