正福寺
正福寺(しょうふくじ)は、東京都東村山市の、西武新宿線・西武園線・国分寺線の東村山駅より北西へ徒歩10分に位置する、臨済宗建長寺派の寺院。山号は金剛山。
鎌倉時代に当たる13世紀頃に創建。
境内に、東京最古の木造建築物である国宝の千体地蔵堂があることで知られる。
山門は江戸中期の1701年建立。東村山市指定有形文化財。
千体地蔵堂は1407年建立で、東京都最古の木造建築物。
鎌倉円覚寺舎利殿と並ぶ禅宗様仏殿の代表例で、国宝に指定されている。
二重(二階建)に見えるが、一階の屋根に見えるのは裳階で、実際は単層。
本堂は昭和62年建立。
庫裏は昭和63年建立。
地蔵まつり
千体地蔵堂の堂内は毎年8月8日、9月24日、11月3日に公開される。
特に11月3日(文化の日)には、地蔵開眼法要を中心に、地蔵まつりが開催される。
地元住民の出店のほか、プロの露天商の露店も出る。
隣りにある地続きの八坂神社仮社では雅楽と浦安の舞が奉納される。東村山市指定無形民俗文化財。
地蔵堂内も公開される。地蔵菩薩立像と千体小地蔵尊像は東村山市有形民俗文化財。
願掛けに小地蔵を1体持ち帰り、成就すればもう1体添えて返納する風習があった。
内部が公開されても最初のうちは撮影禁止だが、祭りの終わり頃になると解禁される。
明治維新の神仏分離まで、当寺は約1.7km南方にある八坂神社(東村山市栄町3-35-1)の別当寺であった。
現在、正福寺の山門脇にある八坂神社仮社は明治時代に設けられたもので、7月に行われる八坂神社の例大祭ではこの仮社の方へ宮神輿が宮入りする。
近くには大善院がある。