多磨全生園の史跡
多磨全生園(たまぜんしょうえん)は、東京都東村山市の、西武池袋線の清瀬駅より南西へ徒歩24分に位置する国立療養所。
明治42年、公立療養所第一区府県立全生病院として創立され、昭和16年に厚生省の国立療養所多磨全生園に改組された、ハンセン病患者の居住・治療施設で、敷地内には隔離された歴史を伝える史跡や施設が残されている。
旧山吹舎は昭和3年竣工。昭和52年まで男子独身軽症寮として使用された。
理・美容室の建物は、昭和11年に図書館として竣工。
永代(ながよ)神社は昭和9年建立。伊勢神宮と明治神宮を勧請したもの。
日蓮宗会堂は昭和32年建立。
他の仏教宗派の施設としては、浄土真宗、真言宗智山派、日蓮正宗がある。
キリスト教では日本聖公会、プロテスタント、カトリックの教会堂が立つ。
恩賜公園には楓公園の通称通り、紅葉が美しい。他にも、梅林や桜並木とさくら公園がある。
望郷台は、大正14年、農地開墾の木の根と逃亡防止の堀を築いた残土で造成した築山。
近くには大善院がある。