穴澤天神社
穴澤天神社は、東京都稲城市の、京王相模原線の京王よみうりランド駅より東へ徒歩5分に位置する鎮守社。
第6代孝安天皇の治世4年(BC423年)の創建と伝える。
社殿の下方には弁天社があり、小規模な洞窟霊場が残されている。
拝殿背後の本殿は江戸前期に当たる17世紀前期の築だが、覆屋内にあり非公開。
弁天社
社殿下方の川沿いにある境内社弁天社には小規模な洞窟霊場がある。この窟が「穴澤」の名の由来だという。
片方の洞窟の最奥には石祠があり、また二つの洞窟は奥でつながってもいる。
穴澤天神社の例大祭は8月下旬。
また明治維新の神仏分離までは、近くの威光寺が当社の別当寺であった。
威光寺
威光寺は、東京都稲城市の、京王相模原線の京王よみうりランド駅より南西へ徒歩6分に位置する、真言宗豊山派の寺院。
創建年代は不詳だが、江戸時代初頭頃と推測される。
境内には明治時代に古墳の横穴を拡幅した洞窟霊場があるが、現在は閉鎖されている。
本堂は、市設置の現地案内板は明治3年改築とするが、市刊行の『稲城市の社寺建築』は江戸末期築と推定される建物を明治30年以前に購入したものと説明する。
弁天洞窟が公開されている頃は、池には水が張られていた。
弁天洞窟
弁天洞窟は横穴式古墳を明治17年に拡幅したもので、全長は65mあり、洞窟内には石仏や祠などが配されている。
有料公開されていたが、現在では閉鎖されている。
明治維新の神仏分離までは、当寺は近くの穴澤天神社の別当寺であった。