滄浪泉園
滄浪泉園(そうろうせんえん)は、東京都小金井市の、JR中央線の武蔵小金井駅より西へ徒歩11分に位置する、近代の庭園(跡)。
実業家・政治家の波多野承五郎が当地に大正3年に構えた別荘の跡で、昭和52年に都が買収後、移管された小金井市が同54年に整備・公開。
国分寺崖線のハケと湧水を活かした庭園であったが、現在は自然緑地として保護されているため半分自然に帰り、庭園らしさはかなり薄れている。
庭園の最低部には、国分寺崖線の湧水を集めた池がある。
沿革
波多野承五郎(明治・大正期に三井銀行役員、外交官、衆議院議員を歴任)は大正3年に当地に別荘を構え、大正8年には犬養毅により滄浪泉園と命名された。
昭和初期には人手に渡り、戦後の高度成長期には一帯は開発の波に洗われ、敷地も往時の三分の一となった。
そんな中、都が昭和52年にこの庭園を買収して特別緑地保全地区とし、翌53年には小金井市に移管し、市により整備のうえで同54年に公開された。