殿ヶ谷戸庭園
殿ヶ谷戸(とのがやと)庭園は、東京都国分寺市の、JR中央線の国分寺駅より南東へ徒歩2分に位置する、近代の庭園
江口定條(当時は三菱合資会社幹部、後に満鉄副総裁・貴族院議員)が当地に大正2~4年に造営した別荘「随宜園」を、昭和4年に三菱財閥創業家の岩崎彦彌太が買い取り「国分寺の家」とし現在の形に整備。昭和49年には都が買収して同54年に整備・公開した。
国分寺崖線を利用した和風庭園と、その上の洋風庭園がある和様折衷庭園で、国指定名勝となっている。
本館の周囲は洋風の大芝生。
本館は岩崎邸時代の洋館(内部は和洋折衷)。昭和9年竣工。現在は建築当初の半分ほどの規模となっている。
紅葉亭も岩崎邸時代の昭和9年竣工。数寄屋風の茶室。
次郎弁天池は国分寺崖線の湧水を利用して造られた池。
蔵は昭和13年竣工でRC造。なお、現在はこのように近寄ることはできず、正面からはあまり良く見えない(この写真は可能だった頃のもの)が、敷地外から背面は良く見える。