中里富士山
中里富士山は、東京都清瀬市の、西武池袋線の清瀬駅より北へ徒歩18分に鎮座する富士塚。
江戸時代後期の1825年に築かれたと伝わる。一般に富士塚には黒ボク(富士山の溶岩)積みと土積みがあるが、中里富士山は土積み富士塚の代表例で都の文化財に指定されている。
中里富士山は1825年築造で東京都指定有形民俗文化財。
舟運に依存できない内陸部のため黒ボク(富士山の溶岩)は使われず赤土を積み、周囲よりの高さを約9mとしている(うち2mは明治7年かさ上げ)。
山頂には仙元大菩薩の石祠(1825年築造)と大日如来の石碑が立つ。
毎年9月1日(曜日に関わらず日程固定)には、山閉まいの祭礼として、山梨県富士吉田の火祭りにならった「火の花祭」が行われ、東京都指定無形民俗文化財となっている。
この祭礼では、夜に富士塚上の参道沿いに明かりが灯され、積み上げられた麦藁に火がつけられる。