宝光寺
宝光寺(寳光寺)は、東京都西多摩郡日の出町の、JR五日市線の武蔵引田駅より北西へ徒歩25分の地に位置する、曹洞宗の寺院。山号は塩澤山。
鎌倉時代、天台宗の菩提院として草創。文明10年(1478年)、以船文済が曹洞宗に改め宝光寺として開山。
主に第二次大戦後に建立された七堂伽藍を備え、高さ12mの大仏もある。
総門は江戸期の建立。
山門は平成13年建立。仁王像と四天王像が収まる。また上階には百観音も祀られている。
本堂は昭和51年建立。
本尊は聖観世音菩薩。
鐘楼堂は昭和56年建立。
坐禅堂は平成5年建立。
客殿「鹿野苑」と書院「芙蓉閣」は共に昭和61年建立。
庫裏は昭和62年建立。
知庫は昭和61年建立の蔵。
鹿野大佛
鹿野(ろくや)大仏は、伽藍の裏山である鹿野山の頂上にあり、有料で参拝となる。
達磨像は大正11年製作。高さ2.24mで、陶器(唐津焼)では日本最大の達磨大師像だとする。
鹿野山の山頂に大仏が見える。ここから先は有料で、山頂の大仏へは徒歩でのアプローチとなる。
大仏は平成30年造立。銅造釈迦如来坐像で、台座含む総高は18m、仏身高は12m。
大仏の台座に入ることが出来る。
当地には明治20年頃まで、この鉱泉を源泉とした、鹿の湯という湯治場があった。
宝光寺開山の以船文済が、鹿が傷を泉で治すのを見たのが始まりと伝え、かつては湯宿が並んで多摩七湯の一つに数えた。
傍らには鹿之湯大権現の祠が立つ。町指定旧跡。