塩船観音寺
塩船観音寺は、東京都青梅市の、JR青梅線の河辺駅よりより北へ車で8分の地に位置する、真言宗醍醐派の別格本山。山号は大悲山。
大化年間(645-650年)、若狭の八百比丘尼が観音像を安置したのが草創。天平年間(729-749年)に行基が再興、その際に地形を「弘誓の舟になぞらえ塩船と命名。
諸堂のうち仁王門・阿弥陀堂・本堂は国重文、薬師堂・旧鐘楼は市の文化財で、うち4棟は茅葺きを維持する。また都の天然記念物である大杉もあり、境内は市の史跡となっている。
仁王門は室町後期の建立。国指定重要文化財。
阿弥陀堂も室町後期の建立。国指定重要文化財。
参道を挟む2本の大スギ(夫婦杉)は東京都指定天然記念物。
薬師堂は安土桃山期の建立。青梅市指定有形文化財。
本堂(観音堂)は室町後期の建立。国指定重要文化財。これに厨子が附指定されている。
本尊は十一面千手観世音。
旧鐘楼は18世紀末の建立。青梅市指定有形文化財。
鎮守の(山王)七社権現は貞観年間(859-877年)勧請。
その左は鐘楼、右は児玉稲荷社。
覆屋内の七社権現社本殿は1740年建立。
護摩堂「弘誓閣」は平成10年建立。
つつじ園
つつじ園には約20品種2万本のツツジが植栽されており、見頃となる4月下旬~5月下旬頃には「つつじまつり」が開かれる(この間は境内は有料拝観)。
またこの期間中の5月3日には当寺の例大祭が催され、山伏による柴燈護摩火生三昧火渡荒行が行われる。