千葉市ゆかりの家・いなげ
千葉市ゆかりの家・いなげは、千葉県千葉市の、京成千葉線の京成稲毛駅より西へ徒歩6分にある、稲毛浅間神社に隣接する古民家。千葉市地域有形文化財。
中国清朝(1912年滅亡)最後の皇帝にして満州国皇帝(1934-1945年)愛新覚羅溥儀の実弟である愛新覚羅溥傑(あいしんかくらふけつ、1907-1994年)が、昭和12年(1937年)に約半年間滞在した居宅。
溥傑は当時、日本の陸軍歩兵学校に在籍しており、嵯峨実勝侯爵の娘・嵯峨浩と昭和12年4月に結婚して稲毛に新居を構え、同年9月には満州国に渡った。
当時、この地は稲毛海岸の海に面して松林が広がる風光明媚な保養地で、旧居にはささやかな家屋と庭が残る。
主屋は大正2年築。武見家の住宅として建てられた。
離れは主屋建築後に増築された。
当社の周辺には他に、稲毛浅間神社、旧神谷伝兵衛稲毛別荘、千葉トヨペット本社(旧日本勧業銀行本店)がある。