千葉市民ギャラリー・いなげ
千葉市民ギャラリー・いなげは、千葉県千葉市の、京成千葉線の京成稲毛駅より南西へ徒歩8分の地に位置する市民ギャラリー。
実業家・神谷傳兵衛が、保養地として知られた稲毛海岸に建てた別荘で、当時別荘にあった洋館が残り、国の文化財に登録されている。
奥に見える新しい建物がギャラリー。この建物の位置にはかつては別荘の主屋である和館が立っていたが、昭和39年に解体。翌年に跡地に建設された製パン川島屋の社員寮を後に改修したのが現在の建物。
ギャラリーの右隣にあるこの洋館は、神谷傳兵衛の別荘のゲストハウスとして大正7年竣工。国登録有形文化財。
洋館内は、一階は洋間、二階は和室、地下はワイン貯蔵庫となっている。
ギャラリーの前には池がある。かつてあった和館の前に配置されていた。
海龍王を祀る祠。別荘があった当時は眼病に効くとされる泉が湧いていた。
神谷傳兵衛
初代神谷傳兵衛（1856-1922年）は現・愛知県西尾市の出身で、ワイン醸造などで財を成した実業家。東京浅草の神谷バーや茨城県牛久のワイン醸造場牛久シャトーの創設者であり、両者とも当時の建物が現存する。
当社の周辺には他に、稲毛浅間神社、愛新覚羅溥傑仮寓、千葉トヨペット本社（旧日本勧業銀行本店）がある。