犬吠埼灯台
犬吠埼(いぬぼうさき)灯台は、千葉県銚子市の、銚子電鉄の犬吠駅より東へ徒歩11分の地に位置する近代化遺産。
明治時代に竣工した灯台、旧倉庫、旧霧笛舎の3棟が国の重要文化財に指定され、有料公開されている。
また灯台下の地層は白亜紀のもので国の天然記念物。
なお、犬吠埼は元旦の初日の出が日本一早い(高山・離島を除く)事でも知られる。


灯台敷地を囲む囲障は明治7年竣工で煉瓦造。国指定重要文化財の附指定。

灯台は国産煉瓦を用いて明治7年竣工。国指定重要文化財。

灯台内の螺旋階段は、九十九里浜にちなんで99段ある。


旧霧笛舎は鉄製で明治43年竣工。国指定重要文化財。
犬吠埼で霧がかかった際に、沖の船に霧笛を鳴らした。

旧霧笛舎内に展示されている初代レンズは、フランスから輸入され明治7年~昭和26年に使用。灯台の国重文指定に附指定。

旧倉庫は煉瓦造で明治7年竣工。国指定重要文化財。現在は休憩所として使用されている。

旧日時計は国重文指定に附指定。
犬吠埼
吠埼灯台下の海岸には、1億2000万年前の白亜紀に浅い海底で堆積した地層が露出しており、「犬吠埼の白亜紀浅海堆積物」として国指定天然記念物となっている。白亜紀の地層を地表で見ることができるのは関東ではここだけである。


馬フン池は銚子石の採石場跡。銚子石は建材や砥石などに使用された。
近くには犬吠埼観音(満願寺)がある。