法華経寺 奥之院
法華経寺奥之院は、千葉県市川市の、日蓮宗大本山法華経寺から北東へ徒歩6分の距離にある。
境内は法華経寺の開基で、若宮(奥之院がある地域)の領主であった富木常忍の館跡(若宮館跡)。法華経寺の前身の一つとなった法華堂は、鎌倉時代の文応元年(1260年)にこの館に建てられ、弘安5年(1282年)の日蓮死後に法華堂と改められた。また中山(法華経寺がある地域)の領主であった太田乗明の館跡にはその息子により本妙寺が建てられたが、この2寺が天文14年(1545年)に合併して法華経寺となり、法華寺はその奥之院と位置づけられた。
境内には富木常忍の若宮館を囲んだ土塁が残る。
ここに水が流され滝行が行われる。
日蓮の没後、富木常忍は法華堂を改めて法華寺とし、自らは出家して日常と名乗った。日常は法華経寺の開基・第一世として扱われている。