遠寿院
遠寿院(遠壽院、おんじゅいん)は、千葉県市川市の、京成本線の京成中山駅より北東へ徒歩4分の地に位置する、日蓮宗の寺院。日蓮宗七大本山の一つである法華経寺の参道沿いに位置する。安土桃山時代の天正19年(1592年)に円立坊として創建され、後に遠寿院と改めた。
荒行堂の通称が示す通り、法華経寺と同様に荒行堂を備え、冬季には修行僧らによる荒行が行われる。
山門は注連縄の張られた冠木門。
山門の正面にある鬼子母神堂(表堂)には荒行堂の扁額が掛かる。明治後期、皇太后陛下の実家正田家が筆頭勧進となり寄進。
本堂は昭和60年築。その左側は行僧面会所、右側は庫裡。
瑞門は行堂へ至る唯一の門で、開かれるのは入行(11月1日)と出行(2月10日)の年2回のみ。
瑞門の背後に見えるのは読経堂。水行堂を囲む塀は江戸後期の文政年間(1818-1831年)築造。
大荒行は11月1日に入行会が行われ、百日行の後、2月10日に満行し成満会が行われる。これは法華経寺と同一の日程である。