成田山の門前町
成田山の門前町は、千葉県成田市の、JR成田線の成田駅または京成本線の京成成田駅より北へ徒歩10分に位置する、成田山新勝寺の参詣道沿いに形成された町並み。
元々は農村集落兼宿場町で、印旛沼の埋め立てまでは、印旛沼や利根川の舟運や水産漁業なども行われていた(佃煮や鰻などの名産品はその名残り)。江戸時代中期から後期に入って成田山信仰が高まると、門前町として発展した。
JR及び京成線の成田駅から新勝寺方面を歩くと、しばらくは景観に配慮してはいるものの新しい建物が続くが、薬師堂あたりから古い商家が増えてくる。
薬師堂は新勝寺の飛地境内で、その3代前の本堂を移築したもの。江戸前期の1655年建立で成田市指定有形文化財。
ここから坂を下って新勝寺に近づくにつれ、門前町の雰囲気が濃くなる。
川豊本店は鰻屋。店舗は明治44年頃に建てられ、大正15年に三階が増築された。国登録有形文化財。
一粒丸三橋(いちりゅうがんみつはし)薬局は、土蔵造の店舗は明治前期の、その隣の土蔵は江戸末期の竣工で、ともに国登録有形文化財。
手作り箸工房遊膳成田店は大正9年竣工。旧田中洋品店。
三橋哲郎商店は明治33年竣工。
鍋屋源五右衛門成田門前店は大正6年竣工。
滝沢本店は、表参道から一本入った路地にある酒蔵。