大蓮寺
大蓮寺は、千葉県浦安市の、東京メトロ東西線の浦安駅より南へ徒歩7分の地に位置する、浄土宗の寺院。
正式には光緑山勢至院大蓮寺。
関東遍歴中の行基(飛鳥~奈良時代の高僧)が、堂宇を建てて自刻の勢至菩薩像を安置し勢至院と号した。天文13年(1544年)、小田原・大蓮寺出身の僧・覚誉存栄上人が大蓮寺として中興。中興第三世の時に光緑山と号した。
福岡藩主黒田家の江戸屋敷から移築したと伝える門などがある。
本堂は昭和2年建立。
本尊は阿弥陀如来。
裏門(黒門)は福岡藩主黒田家の江戸屋敷の馬検所(馬場の入口)の門を移築と伝える。
鐘楼脇の池泉庭園は東方世界の瑠璃光浄土を表す。
本堂脇の前庭(二十五菩薩来迎之庭)は、西方世界の極楽浄土から来迎する阿弥陀三尊及び二十五菩薩を表す。
このほか、非公開だが中庭や二河白道之庭といった庭園がある。
開山堂には勢至菩薩像を安置。
鐘楼は明治16年建立。
天文13年(1544年)の当寺の中興の際、小田原の大蓮寺に祀られていた福徳稲荷を勧請した社で、当初は福徳稲荷と称した。享保13年(1728年)、久助稲荷と改称。
増上寺の住職の学誉冏鑑上人が庭先で、浦安大蓮寺在籍時代の老僕の久助と出会い、大蓮寺の福徳稲荷の復興を依頼された。上人がその手配を整えると、久助は20年前に死去していたことが判り、稲荷神の身代わりとなって現れた久助の名を採って久助稲荷と改めた。
近くには清瀧神社、旧宇田川家住宅 & 旧大塚家住宅 & 旧濱野医院などがある。