祐天寺(東京都目黒区)は東急東横線祐天寺駅より徒歩6分の地にある浄土宗の名刹で、増上寺の貫主だった祐天上人の廟所として開創された。当寺についての詳細は祐天寺の記事を参照。
境内では7月にみ魂まつりが開かれ、比較的大規模な盆踊り大会が催される。
祐天寺 み魂まつり
祐天寺では盆の行事として7月にみ魂まつりが開かれ、盆踊りが催される。そのさい境内には露店が多数出店し、多くの人出がある。また本堂では閻魔大王などの像も開帳される。
盆踊りは祐天寺の駐車場で行われる。盆踊りは夕刻で、うち早い時間帯は「子どもの部」。
暗くなってからの盆踊りは「大人の部」。
盆踊り会場となった駐車場以外の境内は露天商の露店が多数出店。
本堂
祐天寺の本堂では、閻魔大王をはじめとする十王の像と掛け軸、および奪衣婆の像が展示される。1月と7月の16日は地獄の釜の蓋が開き、地獄の獄卒が休んで罪人が責め苦を免れる日とされ、東京でも1月と7月の15~16日に閻魔像の開帳などの行事が行われる寺院も多い。
本堂正面には閻魔像。従者の司命と司録もいる。
十王とは死後に人を裁判にかける10人の王(閻魔大王もその一人)。祐天寺では掛け軸とともに展示される。この写真には写ってないが、奪衣婆の像もある。
夜になると十王像の背後の掛け軸は倒され、本堂内が見えるようになる。祐天寺は江戸火消しとの縁が深い寺で、火消しの奉納物があったり、4月に消防殉職者慰霊祭が開かれたりするが、本堂にも、火消しの纏(まとい)の図案の賽銭箱や、奉納額数点がある。これはその奉納額の一つ。