宝仙寺(東京都中野区)は、東京メトロ丸ノ内線または都営大江戸線の中野坂上駅より北西へ徒歩5分の地に位置する、真言宗豊山派の寺院。当寺についての詳細は宝仙寺の記事を参照。
宝仙寺では2月3日の節分会で、僧兵行列および柴燈大護摩供が行われる。
宝仙寺 節分会
宝仙寺では2月3日の節分会において、節分行事としては他では余り見られない僧兵行列および柴燈大護摩供が行われる。僧兵行列は、第二次世界大戦で焼失した本堂の再建を昭和26年頃に行っていた際、かつて僧兵が用いていたと思われる遺物が発見されたのをきっかけとして、昭和28年始まった。
僧兵行列後は柴燈大護摩供が行われ、その後に豆まきが始まる。
僧兵に扮した一行(後に豆まきを行う年男ら)約100名は、宝仙寺の西方にある明徳稲荷神社(中野区中央2-52-1 [地図])を出発し、一旦南下して青梅街道に出てから東進し、宝仙寺の真南から北上して山門を潜る。
なお、境内では僧兵行列が寺に向かう間、豆まき用仮設ステージでは学生らにより合唱が奉唱されていた。
本堂前で柴燈大護摩供が始まる。なお、祭壇に三角形に積み上げられているものは豆まき用の豆の枡。住職の読経など様々な儀式を経た後・・・。
ヒバに火を着ける。
その後は、読経や太鼓などが響くなか、参詣者らが次々と、願を記した護摩木をこの炎にくべていく。なお、護摩木は境内で売られている。
柴燈大護摩供が終わると、一行は一旦本堂に引き上げる。その後、豆まきが始まる。
なお、本堂の扉が開かれており、本尊の不動明王を参拝できるほか、木造の三重小塔を拝見することができる。