明治神宮は、東京都渋谷区のJR山手線原宿駅および東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅すぐに立地する、日本有数の大神社。戦前の社格は最上位の官幣大社(現在は神社本庁の別表神社)で、秋の大祭に勅使の派遣がある勅祭社である。当社についての詳細は明治神宮の記事を参照。
当社においては、成人の日である1月の第2月曜日に、その祝賀行事として小笠原流弓馬術礼法に則った祝賀元服式が行われ、その後に百手式が奉納される。
明治神宮 紀元祭
成人の日に明治神宮で行われる百手式とは、10人の射手が各10手(20射)で計100手(200射)射る古式の弓術儀礼。手は両手なので2射である。境内奥の宝物殿の少し東にある芝生で、鎌倉時代の狩装束をまとった小笠原流弓馬術礼法の門人たちが、新成人の門出を祝って奉納する。なお、射手は別に新成人とは限らない。
社殿でお祓い後、射場に並ぶ。最初に「蟇目の儀」で鏑矢を射て射場を清める。その後、10組100人が2本ずつ矢を放ち、終わると祭壇に住吉神社の札を立て国家安泰・万民豊楽を祈願する。
なお、この百手式は、明治神宮の秋の大祭でも毎年11月3日に、同じ場所で奉納される。