品川神社は、東京都品川区の、京急線新馬場駅より西へ徒歩2分の地に位置する、北品川の鎮守。当社に関する詳細は品川神社の記事を参照。
当社の例大祭は6月上旬に催される。
近年は、南品川の鎮守である荏原神社の例大祭と同時開催されることが多い。
品川神社 例大祭
品川神社の例大祭は6月上旬に開催される。
「北の天王祭」とも通称され、「南の天王祭」と通称される荏原神社の例大祭と同時に開催されることが多い。両社は位置的に近く、一帯は、旧東海道も含め、多くの人出がある。
当社の例大祭では毎年、土曜日に町神輿の連合渡御が組まれ、日曜日には本社神輿が氏子地域を巡行する。
町神輿の連合渡御(土曜日)
土曜日の午後には毎年、町神輿5基前後の連合渡御が行われる。
神輿行列は北品川方面から旧東海道を下り、品川神社に宮入りする。
宮神輿の渡御(日曜日)
日曜日には毎年、神幸祭として宮神輿が巡行する。
朝、まず鳳輦が、次いで本社惣町神輿が出御して、神社西側の御殿山などを渡御し、正午頃に帰社する。
午後からは鳳輦と本社中神輿が出御し、神社東側の旧東海道周辺を巡行。本社中神輿が帰社すると、本社惣町神輿が代わりに石段を登って宮入りする。
また、皇室の慶事がある年は、加えて本社大神輿(明治17年製作)も渡御する。
なお、当社の特色の一つとして、神輿に御神面が取り付けられる事があるが、これは「天下一嘗(てんかひとなめ)の面」と呼ばれる、慶長5年(1600)に家康が奉納した舞楽の面が元となっている。
御神面を神輿に付すようになったのは、江戸時代に疫病が流行した際に、そうせよとの神託があって以来のこと。
鳳輦は終日、渡御する。なお、鳳輦は一般的に連想するような形状ではない(本社小神輿らしい?)。
本社惣町神輿は大正10年頃の製作。
午前中、神社西側の御殿山を中心に渡御する。
本社中神輿は大正13年製作で、台輪幅は3尺5寸。
午後、神社東側の旧東海道を中心に渡御する。
宮入
宮入りでは、本社中神輿は石段下で留まり、そこからは、惣町神輿が御神面を付け替えられて石段を登る。