大宮八幡宮は、東京都杉並区の、京王井の頭線の西永福駅より徒歩7分、永福町駅より徒歩10分の位置に鎮座する鎮守社。戦前の社格は東京府(東京都)の府社で、戦後は神社本庁の別表神社となっている。当社についての詳細は大宮八幡宮の記事を参照。
大宮八幡宮では毎年1月2日に蟇目の儀及び大的式が奉納される。
大宮八幡宮 蟇目の儀・大的式
大宮八幡宮では毎年1月2日(日程固定)に、小笠原流の弓術儀礼である蟇目の儀と大的式が奉納される。大宮八幡宮は江戸時代は弓術が盛んで、現在も弓道場を備える。大的式は昭和54年より正月行事として定例化している。
参道沿いには初詣客を当て込んだ露店が並ぶ。
大的式の前に蟇目の儀が行われる。この儀式ではまず青い幕に魔障を集め、それを蟇目鏑矢で射ることにより祓う。
大的式は、年始めに弓矢の徳威を示し天下の邪悪を落とす弓術儀礼。
蟇目とは矢の先に付けた蟇目鏑矢のことで、形状がヒキガエルに似ており、風を切って音を発することで魔障を退散させる。蟇目の儀には、本日行われる魔障退散を目的とする屋越の蟇目のほか、懐胎5ヶ月目に誕生時の健康を祈る誕生蟇目がある。
また武家の大的式は、鎌倉時代初期の文治5年(1189年)1月2日に小笠原家始祖長清が参加した弓始めの儀以来のもので、応仁の乱後衰微したが、江戸時代に吉宗の命で小笠原家が復興し、以後毎年1月17日に江戸城吹上庭園で行われた。この例により、現在では毎年1月17日に明治神宮にて大的式が奉納されている(非公開)。