雑司ヶ谷鬼子母神堂は、東京都豊島区の、東京メトロ副都心線の雑司が谷駅または都電荒川線の鬼子母神前停車場より西へ徒歩5分に位置する日蓮宗寺院。当寺についての詳細は「雑司ヶ谷鬼子母神堂 & 法明寺」の記事を参照。
雑司ヶ谷鬼子母神堂では毎年、10月16日~18日に大規模な御会式が催される。
雑司ヶ谷鬼子母神堂 御会式大祭
雑司ヶ谷鬼子母神堂では毎年、10月16~18日にお会式(御会式大祭)が営まれる。
御会式は、日蓮宗・法華宗諸派で広く行われている、宗祖日蓮(1282年10月13日入寂)の忌日の法会で、百数十の講社が参加する大田区の池上本門寺の御会式が最も有名かつ大規模だが、約50の講社が参加する雑司ヶ谷鬼子母神堂の御会式はそれに次ぐ規模にある(なお、雑司ヶ谷鬼子母神堂でも、最盛期の大正時代には百数十の講社が参加していた)。
雑司ヶ谷鬼子母神では三日間に渡り夜に万灯練供養が行われるが、特に18日の万灯練供養は規模が大きい。
表参道沿い及び鬼子母神堂境内には3日間に渡り、多くの露店が出る。
各万灯は鬼子母神堂の前に進んだあと、法明寺へと向かう。
講社の面々は法明寺の祖師堂(安国堂)や本堂へと参詣したのち、帰途に着く。
境内では、縁起物の玩具である「すすきみみずく」も売られる。
雑司ヶ谷鬼子母神堂御会式大祭の日程
雑司ヶ谷鬼子母神堂のお会式は三日間に渡るが、その概略は以下の通り。
10月16日
露店はこの日から出ている。
初日の16日には地元の万灯講社が各自で地元を練り歩き、講社によっては万灯で雑司ヶ谷鬼子母神堂に参詣する。
平成23年からは、17~18日に警備などで練供養に参加できない御会式連合会の役員を中心に、21時頃より都電荒川線鬼子母神前停留場から鬼子母神堂へと練供養するようになった。
10月17日
17日には地元の御会式連合会21講社が清土鬼子母神堂より19:30に出発し、雑司ヶ谷鬼子母神堂と法明寺の安国堂(祖師堂)及び本堂に練供養する。
清土鬼子母神堂(お穴鬼子母神)は、雑司ヶ谷鬼子母神堂の本尊が出土したと伝える地。
万灯講社は清土鬼子母神境内において式典を行い、練供養行列に出発する。
行列は南西へ不忍通りと目白通りを経て雑司ヶ谷鬼子母神堂に至る。なお、地元講社は鉦や団扇太鼓、マトイ、万灯だけでなく、据え置き型の和太鼓を屋台に積んで随伴する所が大半である。
17日の練供養行列は第二次大戦後に始まった。戦前は練供養行列は18日のみで、その出発地は清土鬼子母神堂近くの護国寺であったが、戦後に出発地が池袋に変更されたため、17日に護国寺方面からの練り行列が行われることになった。現在、清土鬼子母神堂から出発するのは、交通事情などから護国寺からは出発できなくなったためである。
10月18日
最終日の18日の万灯練供養は三日間で最大のもので、JR池袋駅東口に集合した万灯講社20数社が雑司ヶ谷鬼子母神堂に向け19時に出発し、この行列に遠方の講社が途中から参加し、合計で約50ほどの講社数となる。先頭は鬼子母神堂に20~21時頃到着するが、最後の講社の到着は23~24時頃となる。万灯講社は17日と同じく鬼子母神堂と法明寺の本堂・安国堂に参詣する。
万灯練供養行列のコース
以下の青線が17日の、赤線が18日の万灯練り供養の順路となる。順路と時間は毎年同じである18日は池袋駅から南東へ明治通りと目白通りを経て、鬼子母神通りに入ってからは17日と同じコースをたどる。