浅草総鎮守の浅草神社(東京都台東区)は、浅草寺の本堂隣りに鎮座し、浅草寺の草創に関わった3人の一般人を神として祀った神社で、第二次世界大戦の戦禍を免れた社殿は国の重要文化財に指定されている。当社についての詳細は浅草神社の記事を参照。
浅草神社では近年、6月30日の夏越の祓から7月7日の七夕の日までの期間を夏詣と称し、境内には茅の輪とともに竹の参道や天の川が設けるとともに、様々なイベントが催される。
浅草神社 夏詣
夏詣は、正月から半年後にあたる夏越の大祓から七夕の日までの約一週間に、神社仏閣へ参拝することを新たな習慣として提唱するもの。唱導している浅草神社ではこの期間中、種々のイベントが催される。
境内には天の川が設けられ、橋が掛けられる。
参道の両脇には七夕の短冊で飾った竹が立てられる。
拝殿前には茅の輪。夏越しの大祓に関わるもので、潜ることにより病や穢れを祓い清める。
境内には江戸伝統七夕飾りも飾られる。
楽が奏されるなか、四條流包丁式で鰻がさばかれる。四條流包丁式についての詳細は「神田明神 だいこく祭」の記事を参照。この後、幼稚園児らによる鰻のつかみ取りも行われた。
神楽殿では巫女舞や「夏詣の歌」ライブなどが催される。
浅草神社によると、江戸時代には7月7日には各家で「井戸洗い」の行事として井戸を洗い清め、塩や酒を盛って藁蛇を祀り、長屋では井戸洗いに参加した店子らにその清められた水でソウメンが振る舞われたという。浅草神社では夏詣の期間中に夏越しのそうめんが販売され、7月7日には井戸洗いの神事を催す。